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セカンドライフ、絵手紙で始める手軽な趣味:指先と心を使う豊かな時間

Tags: 絵手紙, 趣味, 手軽, 脳トレ, 手仕事

セカンドライフの新しい過ごし方:絵手紙という選択肢

退職後、自由な時間が増え、新しい趣味を見つけたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。これまで忙しく過ごしてきた中で、ふと立ち止まり、「この時間をどう使おうか」と考えることもあるかと思います。何か始めてみたいけれど、あまり複雑なことや大掛かりな準備が必要なものは少し苦手だと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

そんな新しい時間の中で、手軽に始められ、創造性を満たし、心も豊かになる趣味として、「絵手紙」はいかがでしょうか。絵手紙は、「下手でいい、下手がいい」という言葉に象徴されるように、絵の技術は問いません。身近なものを描き、そこに言葉を添えることで、自分らしい表現を楽しむことができます。この絵手紙が、あなたのセカンドライフをより彩り豊かなものにしてくれるかもしれません。

絵手紙とは?その魅力と始めるメリット

絵手紙は、はがきや色紙などに、季節の野菜や果物、花、身近な小物などを絵に描き、そこに短い言葉や気持ちを添えたものです。絵の技術は重要ではなく、目の前のものをよく見て、感じるままに描くことが大切にされています。

絵手紙を始めることには、いくつかの魅力やメリットがあります。

手軽に始められる

絵手紙を始めるのに、特別な場所や高価な道具は必要ありません。はがきと少しの画材があれば、自宅の机の上で気軽に始めることができます。絵の教室などに通うこともできますが、まずはご自身のペースで独学で始めてみるのも良いでしょう。

創造性を満たし、脳も活性化

何を描こうかと考え、対象を観察し、どのように表現するかを考える過程は、創造性を刺激します。また、筆を持って絵を描き、文字を書くという指先の細かい動きは、脳の活性化にも繋がると言われています。楽しみながら自然と脳トレになる点も魅力です。

心が落ち着き、集中力が高まる

描く対象にじっくりと向き合い、筆を進める時間は、日常の忙しさを忘れさせてくれます。集中して一つのことに取り組むことで、心が穏やかになり、リフレッシュ効果も期待できます。

人との繋がりを深める

描いた絵手紙を大切な人に送ることは、大きな喜びとなります。受け取った方も、手描きの温かい絵とメッセージにきっと心が和むはずです。絵手紙を通じた交流は、人との繋がりをより温かいものにしてくれるでしょう。

日々の記録になる

季節の移り変わりや、その時に感じたことを絵と文字で残すことは、自分自身の豊かな記録となります。後で見返した時に、その時の情景や気持ちが蘇ってくることでしょう。

絵手紙を始めるために必要なものと簡単なステップ

絵手紙を始めるのに、あれこれ揃える必要はありません。まずは最低限必要なものから揃えて、描いてみましょう。

これだけあれば大丈夫:基本的な道具

最近では、絵手紙を始める方向けの道具セットも市販されています。まずはそういったセットから始めてみるのも手軽でおすすめです。

絵手紙の簡単な始め方:描いてみましょう

  1. 何を描くか決める: まずは、お家にある野菜(大根、カブ、ピーマンなど)や果物、庭や道端に咲いている花など、身近なものを一つ選びましょう。
  2. 対象をよく観察する: 選んだものを手に取り、形や色、質感などをじっくり見てください。「ここが面白い形だな」「この色が好きだな」と感じた部分を大切にしましょう。
  3. 輪郭線を描く: 筆に墨を含ませ、観察したものを一気に描き写すように輪郭線を描きます。一度描いたら修正しないのが絵手紙らしさの一つです。「下手でいい」と気楽に筆を動かしましょう。
  4. 色を塗る: 顔彩や水彩絵の具で色をつけます。薄めに溶いて、明るく鮮やかに色を乗せていきましょう。塗りすぎず、白い部分を残すのも絵手紙の特徴です。
  5. 言葉を添える: 絵の余白に、その絵から感じたことや、伝えたいメッセージなどを添えます。絵とのバランスを考えながら、文字を書き入れましょう。
  6. 日付と署名を入れる: 描いた日付とご自身の名前や雅号などを入れます。
  7. (あれば)落款を押す: 最後に、ご自身の印があれば落款を押して完成です。

最初はうまく描けないと感じるかもしれませんが、それは当然のことです。大切なのは、目の前のものを感じ、筆を動かすプロセスそのものを楽しむことです。

絵手紙で広がる豊かな時間

絵手紙は、描くだけでなく、完成した絵手紙を誰かに送ったり、額に入れて飾ったり、ファイルして自分だけの作品集を作ったりと、様々な楽しみ方があります。季節ごとに描いて、年賀状や暑中見舞い、お礼状として送れば、受け取った方の心も温まるはずです。

また、インターネット上には絵手紙の描き方を紹介する動画やサイトもたくさんあります。そういった情報を参考にしながら、ご自身のペースで楽しみを広げていくことができます。地域の公民館やカルチャーセンターなどで絵手紙講座が開催されている場合もありますが、まずは自宅で手軽に始めることからおすすめします。

新しい自由な時間、絵手紙を通じて指先を動かし、心で感じたことを表現してみませんか。絵手紙を始めることで、日々の暮らしの中に新たな楽しみと彩りを見つけることができるでしょう。「下手でいい、下手がいい」の精神で、気軽に一歩踏み出してみてください。