セカンドライフ、万歩計で始める歩く楽しみ:目標設定とゆるやかな継続のコツ
セカンドライフで得た自由な時間、どのように活用されていますか。特に退職されてから、体力維持のためにウォーキングを始めたり、これまで以上に散歩の時間を大切にされている方もいらっしゃるかもしれません。
毎日歩くことは健康に良いと分かってはいても、「ただ歩くだけだと、どうも続かない」「もう少し面白みが欲しいな」と感じることはありませんでしょうか。せっかくの自由な時間ですから、歩くことそのものを、もっと楽しみに変えてみたいものです。
ここでは、万歩計(歩数計)を活用して、日々のウォーキングや散歩をより豊かな時間にするための、手軽な始め方や継続のコツをご紹介します。複雑な操作は不要な方法を中心に、どなたでも気軽に取り入れられるアイデアです。
なぜ万歩計で「歩く楽しみ」が増えるのか
万歩計は、歩いた歩数を数えてくれるシンプルな道具です。しかし、このシンプルな機能が、私たちの「歩く」という行動に様々な変化をもたらしてくれます。
- 「見える化」によるモチベーション: 自分が一日どれくらい歩いているのかを具体的に知ることができます。数字として確認できることで、「今日はいつもより多く歩けた」「昨日はあまり歩けなかったから今日は頑張ろう」といった具体的なモチベーションにつながります。
- 目標設定のしやすさ: 現状の歩数が分かれば、「あと〇〇歩増やしてみよう」といった無理のない目標を設定しやすくなります。達成感を味わうことが、継続する上での大きな励みになります。
- ゲーム感覚の楽しさ: 毎日や週ごとの歩数を記録したり、前日の自分と比べたりすることで、ゲームのような感覚で楽しむことができます。
万歩計の種類と選び方
万歩計と一口に言っても、様々な種類があります。ご自身の使いやすさや目的に合わせて選んでみましょう。
- クリップ式・ポケット式: 服やベルトに付けて持ち歩くタイプです。軽量でシンプルなものが多く、ボタン操作も少ないため、機械が苦手な方でも扱いやすいでしょう。歩数だけを測る基本的な機能があれば十分、という方におすすめです。安価なものが多いのも特徴です。
- 腕時計式・リストバンド式: 腕に付けて使用するタイプです。時間やその他の健康データ(心拍数など)も同時に表示できる多機能なものもありますが、歩数計としてのみ使うことも可能です。常に身につけていられるので、着け忘れを防げます。
- スマートフォンアプリ: 今お持ちのスマートフォンに万歩計機能(歩数計アプリ)が搭載されている場合があります。特別な機器を購入する必要がなく、無料で始められるのが最大のメリットです。ただし、スマートフォンを常に携帯しておく必要があります。アプリによっては、グラフ表示や履歴確認など、多機能なものもあります。操作に不安がある場合は、まずは身近な方に使い方を聞いてみるか、シンプルなデザインのアプリを選んでみましょう。
最初は、お手持ちのスマートフォンに入っている歩数計アプリを試してみるか、家電量販店や雑貨店で手軽なクリップ式の万歩計を探してみるのがおすすめです。
万歩計を使った「歩く楽しみ」の始め方・継続のコツ
さあ、万歩計が手元に準備できたら、早速始めてみましょう。難しく考える必要はありません。まずは以下のステップを試してみてください。
ステップ1:まずは「いつもの歩数」を知る
まずは、特別な意識をせず、数日間いつもの通りに生活し、一日の歩数を測ってみましょう。通勤していた頃と比べてどれくらい減っているのか、普段の家事や近所への買い物でどれくらい歩けているのか、ご自身の「現状」を把握することが第一歩です。この数字が、今後の目標設定の基準となります。
ステップ2:無理のない目標を設定する
現状の歩数が分かったら、少しだけ上の目標を設定してみましょう。例えば、平均が3000歩なら「今日は3500歩を目指そう」「まずは毎日5000歩を習慣にしてみよう」といった具合です。急に「一日1万歩!」とするのではなく、達成できそうな小さな目標から始めるのが、継続のコツです。
ステップ3:歩数を記録してみる
毎日、万歩計の数字を記録してみましょう。手帳やカレンダーに書き込むだけでも構いません。スマートフォンアプリを使っている場合は、自動的に記録され、グラフなどで確認できる機能があることが多いでしょう。記録することで、自分の頑張りや成果が確認でき、「今日はあと少しで目標達成だ」といった意識が生まれます。
ステップ4:達成したら自分にご褒美を
目標歩数を達成できた日には、自分自身に小さなご褒美を用意しましょう。例えば、好きな温かい飲み物をゆっくり飲む、読書の時間を作る、見たかったテレビ番組を見るなど、日常の中のささやかなことで構いません。自分を褒めることで、モチベーション維持につながります。
ステップ5:歩くコースに変化をつけてみる
いつも同じ道を歩いていると、飽きてしまうこともあります。少しだけコースを変えてみたり、普段通らない道を歩いてみたりするだけで、新しい発見があるかもしれません。季節の花や風景、気になるお店など、歩くこと以外の楽しみを見つけるのも良い方法です。
ステップ6:他の楽しみと組み合わせてみる
歩いている時間に、好きな音楽を聴く、ラジオやポッドキャストを聴くといった「ながら歩き」もおすすめです。時間があっという間に過ぎ、楽しみながら歩数を増やすことができます。ただし、周囲の音には十分注意し、安全に配慮して行いましょう。
体力維持だけじゃない、歩くことの豊かな効果
万歩計を使って歩くことを楽しむことは、体力維持だけでなく、様々な良い効果が期待できます。
- 気分転換とリフレッシュ: 外に出て体を動かすことは、気分転換になり、ストレス軽減にもつながります。
- 脳の活性化: 適度な運動は脳への血流を良くし、認知機能の維持にも役立つと言われています。景色を見たり、季節を感じたりすることも脳への良い刺激になります。
- 新しい発見: いつもの道でも、注意深く見ると新しいお店ができていたり、季節の変化を感じられたりします。万歩計を意識することで、一歩一歩をより大切に感じられるかもしれません。
大切なのは「ゆるやかに継続」すること
毎日目標を達成しなくても大丈夫です。「今日はあまり歩けなかったな」という日があっても、気にしすぎないことが大切です。次の日に少し多めに歩く、週末にまとめて歩くなど、ご自身のペースで「ゆるやかに継続」することを心がけましょう。完璧を目指すのではなく、日々の生活に「歩く」時間を自然に取り入れていく意識が、長く続ける秘訣です。
まとめ
セカンドライフの自由な時間、万歩計を小さな相棒にして、歩く時間をより楽しく、健康に過ごしてみてはいかがでしょうか。まずは簡単な万歩計やスマホアプリで、ご自身のペースで始めてみてください。一歩一歩が、新しい発見と楽しみにつながるはずです。
この情報が、あなたのセカンドライフをさらに豊かにする一助となれば幸いです。