セカンドライフ、声に出して楽しむ脳トレ:音読・朗読で始める手軽な習慣
セカンドライフの新しい時間の過ごし方、見つけられていますか
会社勤めを終え、自由に使える時間が増えたものの、「さて、何をしようか」と迷われている方もいらっしゃるかもしれません。新しい趣味を見つけたい、でもあまり費用はかけたくない、体力を維持したいけれど激しい運動は苦手、といったお悩みをお持ちの方も少なくないでしょう。
セカンドライフで得た自由な時間を有意義に過ごすことは、心身の健康を保ち、毎日を豊かにすることにつながります。この「自由時間ナビゲーター」では、そんな新しい一歩を踏み出すお手伝いをさせていただいております。
今回は、特別な準備や場所も不要で、ご自宅で手軽に始められる「音読・朗読」という活動に焦点を当ててご紹介します。これは、楽しみながら脳を活性化させ、同時に心と体の健康にも良い影響を与える可能性のある、セカンドライフにぴったりの習慣です。
音読・朗読がセカンドライフにおすすめな理由
音読とは、文字通り文章を声に出して読むことです。朗読は、そこに感情や情景を込めて、聞く人に伝えることを意識して読むことを指します。どちらも「声に出して読む」という点は共通しており、セカンドライフに取り入れることで、様々なメリットが期待できます。
- 脳の活性化につながる可能性 声に出して文章を読むとき、私たちは文字を目で追い、その意味を理解し、それを声に変えて発するという複雑なプロセスを同時に行っています。このプロセスが脳の様々な部分を刺激し、活性化につながると言われています。集中力や記憶力の維持にも良い影響があるかもしれません。
- 心身の健康維持に役立つ可能性 腹式呼吸を意識しながら読むことで、呼吸が深くなり、リラックス効果が期待できます。また、声帯を使うことは滑舌の改善にもつながり、誤嚥予防にも良いと言われています。
- 手軽に始められる 必要なのは、読みたい文章と声だけです。特別な道具や場所は必要なく、ご自宅のリビングや書斎、寝室など、好きな場所で始められます。費用も、読むための本や新聞などがあれば、それ以上にかかることはほとんどありません。
- 好きなものを選んで楽しめる 読むものに決まりはありません。新聞のコラム、雑誌の記事、好きな小説や詩集、随筆など、ご自身の興味のあるもの、心惹かれるものを選んで読むことができます。これにより、読書とはまた違った形で、文章の世界を深く味わうことができます。
音読・朗読を始めてみましょう:簡単なステップ
「難しそう」と感じる必要はありません。まずは気軽に、以下のステップで始めてみるのがおすすめです。
- 読むものを選んでみましょう: まずは、読み慣れているものや、短めの文章から始めてみましょう。新聞の短いコラムや、雑誌の記事、気に入っているエッセイなどがおすすめです。好きな作家の小説の一節でも良いでしょう。負担にならない量から始めることが大切です。
- 読む時間と場所を決めましょう: 毎日決まった時間に数分間でも、時間ができたときに気まぐれにでも構いません。ご自宅の中で、他の人の迷惑にならないような、落ち着ける場所を選びましょう。椅子に座っても、立っていても構いません。
- まずは声に出して読んでみましょう: 最初から上手に読もうと思わず、まずは文字を追って、声に出すことから始めてください。声の大きさも、囁くような小さな声でも、はっきりとした声でも、ご自身が楽な声量で構いません。速さも気にせず、ゆっくりと読んでみましょう。
- 慣れてきたら少し工夫を加えてみましょう: 慣れてきたら、文章の内容に合わせて声のトーンを変えてみたり、登場人物がいる文章なら、それぞれの人物になりきって読んでみたりするのも楽しい方法です。句読点や改行で少し間を取ることを意識すると、より自然な読み方になります。朗読を楽しむ場合は、情景や感情が伝わるように意識してみると、文章の世界がさらに広がるのを感じられるかもしれません。
さらに音読・朗読を楽しむためのヒント
- スマートフォンで録音してみる: ご自身の声を録音して聞いてみると、客観的に聞こえ方を確認できます。滑舌の練習にもなりますし、上達を実感することもできるかもしれません。スマートフォンの標準機能で簡単に録音できますので、試してみてはいかがでしょうか。
- お気に入りの一節を誰かに聞かせてみる: ご家族や親しい友人に、気に入った文章を朗読して聞かせてあげるのも、新しいコミュニケーションの形になります。
- オンラインの朗読サークルを探してみる: 近年は、オンラインで集まって朗読を楽しむサークルもあります。他の人の読み方を聞いたり、感想を交換したりすることで、さらに楽しみが広がる可能性があります。インターネットで「朗読サークル オンライン」などのキーワードで検索してみるのも良いでしょう。
無理なく続けるための注意点
- 短時間から始める: 最初から長時間行うと、喉を痛める可能性があります。1回5分程度から始め、慣れてきたら徐々に時間を延ばすようにしましょう。
- 喉のケアを忘れずに: 読む前や読んでいる最中に、水分補給を心がけましょう。喉が痛くなったり、声がかれてきたりしたら、無理せず休憩することが大切です。
まとめ
セカンドライフで生まれた自由な時間を、自宅で手軽に始められる音読・朗読で彩ってみるのはいかがでしょうか。新聞や雑誌、お気に入りの本など、身近なものを声に出して読むというシンプルな行動が、脳の活性化、心身の健康維持、そして日々の生活に新しい楽しみと発見をもたらしてくれる可能性があります。
今日からでも始められるこの新しい習慣が、あなたのセカンドライフをさらに豊かにする一歩となれば幸いです。